HAPPY HALLOWEEN!!
trick or treat






今日はハロウィン、ルスカも久しぶりに仕事もせずに家にいる。
今日は朝か二人でのんびり
朝寝坊をして、遅い朝食をを食べて、二人でそれぞれ好きなことをして午前中を過ごす。
ルスカは相変わらず気むずかしい本を読んで、俺はそんなルスカを飽きずに見ている。
たまにルスカが本から顔を上げると、俺と目があって、俺が何だか恥ずかしくて笑い返すと、ルスカはまた本へと視線を落としてしまう。
たまにカップに新しいコーヒーを注いであげて、そしてまた飽きもせずにルスカの顔を眺める。
しばらくそんなことを繰り返していると、ルスカが本を閉じて立ち上がる。
「どうしたの?ルスカ」
「いや、せっかくのハロウィンなんだから街に出て買い物にでも行こうかと思ってな」
俺はずっとルスカの顔を見ているだけでもよかったけど、それだといつもとあまり変わらないから俺もその提案には賛成した。
「そうだね、せっかくのハロウィンなんだしね」
「だな。少しいいもの買ってきて、今日の夕飯はご馳走にでもしようか」
「本当!?それじゃあ俺、腕によりをかけるね!」
俺が無邪気にそう答えると、ルスカも微笑んで
「楽しみにしてるぞ」
と言ってくれる。
俺はさっそく服を着替えて来る。
「じゃあ、行くか」
だけどルスカはいつものスーツのまんまで
「ルスカはさ、その格好で行くの?」
不意に疑問に思って問いかけてみる。
「なんだ、何か問題でもあるか?」
別に問題があるわけじゃないんだけどね
「ルスカこそ、せっかくのハロウィンなんだからさ、もうちょっと洒落たかっこうして街の中を歩こうよ」
つまり、久しぶりのデートなんだからもう少しいいかっこうして欲しいなという俺のささやかな要望である。
ルスカもそれを察したのか、ばつが悪そうに頭をかいて
「わかった。じゃぁもう少しだけ待っていてくれ」
奥の方に消えていったルスカを俺はソファーに座って待つ
それから数分してルスカが俺の前にまた姿を現せる。
「こんなもんでいいかな?」
ルスカは紺を基調とした少しカジュアルっぽいスーツを着ていた
「うん、いいと思うよ」
まぁ、ルスカならどんな服を着せても似合うんだろうけどね。
「でも、ちょっと待って」
「何だ?」
俺はルスカのある一点に気がついて洗面台からくしを持ってくる。
「髪くらいとかしていかないとね」
「それなら朝したぞ」
「でもどうせ手ぐしでささっとしただけだろ?ほらそっちの椅子に座って、座って」
そう言ってルスカを座らせると俺は後ろの方を綺麗にとかしていく。
ルスカの髪は俺みたいなつんつんの猫っ毛じゃなくて、金色が綺麗で、少しウェーブ掛かってて、フワフワしていて気持ちがいい。
そんな髪を絡まないようにきちんと梳いていく。
するとルスカは照れたように
「ガイズ、それくらい自分でやるよ」
と言う。
だけど俺は
「いいの!俺がしたいの」
そう言ってくしを渡さなかった。
前髪の方までとかしてしまうと、俺はくしを洗面台においてきた。
「それじゃ、今度こそ行こうか」
「あぁ」





町中は今日はお祭りと逢って活気に満ちている、特に子供達は仮装の用意やら何やらではしゃぎまわっている。
「ガイズは仮装行列にはでないのか?」
「え?俺?俺は…………いいの、今日はルスカと一緒にいる方が大事なんだから」
「………そうか」
ルスカは少し照れたように顔を前に向ける。
俺たちは今日の夕飯の食材と、家に来る子供達のためのキャンディーやチョコレート、キャラメルなどを沢山買い込んだ。
「今日はハロウィンといえ沢山買いすぎたか?」
「そんなこと無いって」
少し休憩するために二人で公園のベンチに腰掛ける。
荷物を下ろして当たりを見渡すと、噴水の側でアイスクリームを売っているのが目についた。
「ねぇ、ルスカ。アイス食べない?」
「アイスと言ってももう10月も終わりだぞ」
「大丈夫だって、今日は暖かいし、歩いて体も暖かいからさ」
そう言って俺がねだると、ルスカはしょうがないと言ったように立ち上がった
「おじさん、アイス一つ下さい」
「はいよ」
そう言ってヴァニラアイスをコーンの上に一つのせてくれる
ルスカが会計をすませて荷物の置いてあるベンチまで歩く
「ルスカは買わなかったんだ」
「あぁ、そんなにお腹も減ってないからな」
「そう?じゃぁ一口あげるよ」
そう言ってアイスを差し出すと
「ならいただくか」
ルスカの下は俺の口の端をぺろりとなめた。
俺はとっさのことにアイスを落としそうになってしまう。
「なっ、なにすんだよ!」
「なんだ、一口くれるんじゃなかったのか?うまかったぞ」
「うぅ………」
そう言われれば何とも言えなくなって真っ赤になってしまう





家に帰り、久々のご馳走を作る。
俺の作った料理と、ルスカの買ってきたワインでささやかなハロウィンパーティーが開かれる。
「trick or treat,trick or treat」
外からは幼子達の声が聞こえ
この家の扉がノックされるときまでもう少し








    コンコン!









あとがき



ハロウィン企画のルスガイ
如何でしたでしょうか?
こちらもきちんと甘々じたてでございます(笑)
二本とも似たかよったか作品になってしまったのですが
まぁ許して下さいな(爆)
近頃多忙だったので久々にルスガイ小説が書けてとても満足しています。
これからは暇な日々が続くのでさらに冤罪サイトの方も活発化させていきたいです。









































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