幾度、思っただろうか
幾度、願っただろうか




相反するこの気持ちを








贖罪














今はもう思い出すこともない、近いはずの遠い過去
はじめから、俺には意思などなく
思うことも
願うことも
許されなかった
それでも


この忌まわしい血を


ソレを生み出し続ける、自分自身を




呪い




嫌悪し




絶望し




身の破滅を











死を












思った
















戦場へと赴くたび
人を殺す
ただ、殺し続ける
殺しが悪とは思わない
それが日常だった
それでも、同じ人間を殺す自分を
抹殺したかった





そしてあの日、俺は周囲の全てを壊し
破壊し、破壊しつくし
逃げ出した









ただ望む死を手に入れるために









方法ならいくらでもある


頸動脈を切り裂き、この血の全てを地面へと流せばいい


劫火の中へ飛び込めば、何も残りはしない


海の最も深いところへ行ってもいいだろう







なのに







『……こんなところで、何してるの』


捨てきれない記憶


『……俺が、一緒にいようか?』


捨てきれない温もり


『約束。……俺、嘘つかないから』


捨てきれない……願い




もう一度




彼の手を




握って












今度こそ……
























なんと、近く、遠い過去だろう





俺はまだ、生きている




今も




手を握ってくれる




彼のことを、想って






また、手を










握って欲しいと










願って























足音が聞こえる
しっかりと、地面を踏みしめる足音だ
ゆっくりと眼を開けると
そこには懐かしい彼が立っていた





名はアキラ






それはこの世の中で、一番白く輝くものの名











『……こんなところで、何してるの』

















そして、俺の唯一の
願い




















あとがき

ゴールデンウィーク企画第1弾!
Dr'n初登場、nでございます
n×アキラなんですが………
アキラが出てこない(汗)

またもや一人芝居になってしまった(滝汗)

こんな小説(?)でも、最後まで読んで下さってありがとうございました


































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